処暑に、アオマツムシ、秋を先取り

今年の季節の移ろいは、6月梅雨明けに始まり“半月早い暦”を実感

しています。823日の“処暑”にアオマツムシがにぎやかに鳴き始めました。やがてスズムシも鳴き出して夏を締めくくってくれることでしょう。また、空が白け始めた早朝に聞くヒグラシの声は行く夏を惜しんでいるようで何となくもの悲しいひびきです。季節の先取りの話を続けますと、冬の到来を人々に伝えるといわれる“モズ”が早々と姿を見せており、先陣を競うかたちで、見晴らしの良い小梢で、眼下を見下ろしながらかん高い声をあげています。

 これら五感で感じるアナログ情報に対して、さまざまな気象データを集積し、ビッグデータとして活用すべきとの提言が高まっています。一言で“異常気象”といっても、身の安全を脅かす、集中豪雨や連続した猛暑日などの予測精度を高める必要性が強調されてのことです。

国交省交通政策審議会の気象分科会にあっては、2030年に向け気象庁が取り組むべき重点課題などを提言としてまとめています。観測・予測技術の向上や情報提供の態勢整備のロードマッブといえ、堤言は、豪雨、雷、竜巻などの激しい現象について1時間先までの正確な予測情報「シビアストームアラート」を新設するというもので、線状降水帯による豪雨の可能性も一目でわかるようにする、とのことです。課題となる予測の精度を上げるには、もとになる観測データの収集が不可欠で、国交省と気象庁に加えて、電力、通信事業者や自治体、研究機関からも広く収集をめざすとしています。さらに利用する情報の範囲を広げる余地として、民間との連携が期待されます。たとえば、民間の気象会社のウェザーニューズにあっては、約500万人の登録者から寄せられる大雨や洪水の報告や画像を予測に生かしており、ビッグデータの処理技術を駆使して正確な情報を取り出すノウハウも蓄積しているとことで、学ぶべき点は多いようです。

〜 虫の音や野鳥のさえずりで五感を研ぎ澄まし、同時に気象警戒情報にも感度を高めます。

 

今月のトピック  

 

  平成3083日 

 経済財政白書/経済白書.  平成30年度年次経済財政報告

− 「白書」:今、Society 50の経済へ − が発表されています。

  http://www5.cao.go.jp/keizai3/whitepaper.html

 

経済財政白書の要旨

1章 景気回復の現状と課題  デフレ脱却へ 賃上げが最重要

 日本経済は201211月を底に緩やかな景気回復。戦後2番目の長さになった可能性がある。所得増加が消費や投資の拡大につながる好循環が回りつつある。人手不足は四半世紀ぶりの高水準で、企業は省力化の取り組みを迫られている。物価はデフレ脱却に向け局面変化は見られるが、安定的な物価上昇が見込まれるには至っていない。

【景気回復のモメンタムの持続性】

【景気回復の進展と経済再生に向けた進捗】

【消費行動分析の新たな視点】

【財政金融政策の動向】

2章人生100年時代の人材と働き方  年齢と関係なく 学び直し重要に

 情報化の進展を背景に、あらゆるモノがネットにつながるIoT、人工知能(AI)、ロボットがより高度な作業を担うことが可能となる中、技術革新を担う高度な人材をいかに育成していくかや、新技術の導入に対応し働き方を見直していかに生産性向上につなげるかといった課題への対応が求められる。

【技術革新・少子高齢化を踏まえた労働市場の課題】

【人生100年時代の人材育成】

【働き方の多様化が進む中で求められる雇用制度の改革】

3Society5.0に向けた行動変化  イノベーション 社会実装進める

 経済の好循環は着実に進展しているが、中長期的な経済活力を維持・向上させていくには、第4次産業革命と呼ばれる近年のイノベーションを加速し、社会実装を進め、成果を経済成長や国民生活の豊かさにつなげる「Society50」の実現が求められる。

【第4次産業革命の社会実装】

【イノベーションの進展と日本の競争力】

【イノベーションの進展による労働分配率と生産性への影響】

 

白書へのコメント 物価上昇に「賃上げ継続を」 財政再建の分析甘く

 内閣府が3日公表した2018年度の年次経済財政報告(経済財政自書)は物価や賃金の上昇が鈍い背景を分析し、その上で、人がより付加価値の高い業務に従事できるようなITの活用や人材投資が必要と結論づけています。

再建が遅れている財政の分析やリスク点検は不十分な内容です。

また、賃金変化の影響を受けやすいサービス価格の上昇が米国に比べて鈍い点などを指摘していますが、物価上昇のためには継続的な賃上げで消費者の購買力が高まり、予想物価上昇率を上げる必要があるとの分析から、継続的な物価上昇にはまだ時間がかかることを印象づける内容となっています。