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                 一般社団法人環境経営支援ファーム 代表理事 芦村 尹人                

「現場の業務プロセスの改善」

業務プロセスの改善」の実現を確実なものにするのは、権限の委譲と自発的目標管理を全社的に展開し、従業員の創意や工夫が自主的に発揮される職場風土を構築し、運用することが肝要です。以下、業務プロセスの改善の実現を確実にするためのポイントを下記します。

【改善の狙いの理解】

プロセスを改善する活動は、効率・品質・納期といったQCD (Quality, Cost, Delivery)を向上させるために実施されます。QCDが向上すれば、顧客のニーズに応え、さらに企業ブランドを維持・向上させ、結果としてビジネスを成功させることができます。重要なポイントは「プロセス改善は手段であり、目的ではない」ことを理解します。

【コストを掛けないQCD向上のポイント】

・「Q(品質)」のポイント」:品質のみでなく、機能性・信頼性・効率性・保守性などの幅広い分野の品質関連項目を対象として、重要度と難易度を決め、優先順位を付けて実施する。

・「C(コスト)」のポイント」:製造経費の中で金額の大きな費目にまずは狙いを定め、作業のムリ・ムダ・ムラを把握し、改善を実施する。

・「D(納期)」のポイント」:注文から納入までのリードタイムは、個別受注生産・繰り返し受注生産・受注組み立て生産・見込み生産等の生産形態や在庫との関連を十分に勘案して実施する。

【実行計画策定のための3つのステップ】

「課題の明確化(現状の取組状況を把握し、取組みを阻害する課題を抽出する)」「課題解決の対応策の策定(設備面及び運用面の視点で対応策を策定し、先ずは運用面の課題解決の対応策を優先する)」「責任者・担当者及びスケジュールの明確化(担当部門の責任者と担当者を決め、実行計画を策定する)」

PDCAサイクルを基本とした改善システム】

「計画:Plan(自主的に現状把握に努め、実行計画を策定する)」「実施:Do(取組体制を整備し、必要な取組を実施する)「確認・評価:Check(実施状況や目標の達成状況を確認し、評価する)」「見直し:Action(改善し、定期的にシステムを見直していく)」

5W2Hと5Sの取りくみ】

PDCA(基礎)・ 5S(基盤)・5W2H(建屋)の三位一体がシステム構築・運用の基本です。5SはPDCA(基礎)を支える 基盤であり、システムの源泉で、改善の原点です。特に「躾」が大切であり、やらされている躾ではなく、習慣化された躾の定着が期待されます。また、5W2Hは基礎や建屋を造るための工程設計の必須要素であり、出来栄えを決定する鍵といえます。

 

管理・監督者には、自己が思い描く戦術を選手に落とし込む能力が求められます。個々の集合体を組織として有機的に機能させられる“手腕”を持つ力量が管理・監督者に求められます。主要コンセプトを部下たちに植え付け、部下に適切なタスクを与え、部下自身が前向きにタスクを実践し、能力の存分な発揮する職場環境があってこそ、「現場の業務プロセスの改善」の実現が期待されます。